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42話 お菓子に飛びつく無邪気な笑顔と、興奮するギルマス

ผู้เขียน: みみっく
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-11-02 06:00:08

「測定不能だが、Aランク以上は確定だ! あれはAランク用の魔力判定石だからな! それが耐えきれず破裂したんだから……Sランクなんだろうな! こいつはすげぇーや! Aランク用が破裂すんの、俺、初めて見たわ!」

 職員の男は、もはや興奮を隠せない様子で捲し立てた。彼の顔は、世紀の発見でもしたかのように高揚している。そらの桁外れの魔力が、図らずもギルド全体に衝撃的な事実として知れ渡った瞬間だった。

 ……ああ、面倒くさい。

 そらは、周囲のどよめきと、職員の興奮した声を聞きながら、心底うんざりした気分になった。

 抑えて、これって……。

 特大の判定石を粉砕した結果は、彼にとって予想外だったとはいえ、彼の魔力が常識外れであることの証明でしかなかった。

 まぁ、自分で“抑えた”つもりなんだけど……はぁ……。

 彼は深い溜息をついた。自分の「抑える」という行為が、他者の「最大限」をはるかに凌駕しているという、皮肉な現実を突きつけられたのだ。その溜息には、今後の余計な注目や面倒事を予感する、諦めと疲労が滲んでいた。

 周囲が騒がしくなる。ギルド内のハンターたちは、もはや受付の状況から目が離せない。彼らの間を、驚愕と羨望の囁きが駆け巡る。

「あのガキ、Sランクだってよ!」

「あのハーレムパーティ、Sランクだとよ。羨ましいぜ」

「なぁ、あいつらパーティに誘おうぜ!」

「この町からSランクが誕生かよ!」

「世界に数人しかいないんだろ? Sランクってさ!」

 ハンターたちの目には、そらという途方もない才能に対する驚き、羨望、そして打算が渦巻いていた。彼らは一様に、そらたちパーティの周りに集まり始めようとしていた。

 周りのざわめきに、偉そうな職員がムッとした顔で見回した。その顔には、場の空気を乱されたことへの苛立ちと、この状況を統制しようとする意志が表れていた。

「おい、静かにしろ! ガキがビビるだろうが!」

 彼はそう言い放ち、権威をもって周囲を黙らせようとする。

「皆様、お静かに願います!」

 受付嬢もまた、緊張した面持ちで声を張り上げた。二人の声が重なって、場のざわめきを抑えるようにギルド内に響き渡った。

 その後、俺たちは職員に案内され、ギルドの応接室へと通された。ギルドの喧騒とはかけ離れた、静かで落ち着いた空間だった。

「やってくれたな! ビックリだぜ……鳥肌もんだったわ」

 職員の男は、興奮冷めやらぬ様子でニヤニヤしながら言う。彼の瞳は、いまだにそらの魔力に感嘆の光を宿していた。

 受付嬢がタイミングよく、温かいお茶と色鮮やかなお菓子を出してくれた。エルとステフは、目を輝かせてすぐに笑顔で飛びつき、お菓子を美味しそうに頬張っている。その様子は、先ほどの緊迫した状況を忘れさせる、無邪気な子供の姿そのものだった。

 ギルドの偉そうな男性職員が、応接室のソファに座るそら達を興味深げに見つめ、口を開いた。彼の表情には、先ほどの興奮がまだ残っている。

「さー、これからどうするよ?」

 そらが、子供らしく可愛く首をコテリと傾げて聞き返した。彼の瞳には、純粋な疑問の色が浮かんでいる。

「どうするって、なにを?」

 男性職員は聞き返され、呆れた顔をして、更に聞き返した。彼の口元には、ため息が混ざっていた。

「いや、Sランクだぞ?」

「Sランクだったら……何が?」

「いやいや、だからさ。Sランクって、世界的に英雄級なんだぞ?」

 職員は、そらの無自覚な様子に、言葉を失いながらも説明を続けた。

「英雄級って言われても、ボクたち登録初日の“初級子供”ですよ? ハンターのこと、何も知らないんですよ?」

 そらは困惑した表情を浮かべながら、淡々と現実を突きつけた。彼の言葉は、職員の興奮とは裏腹に、冷静さを保っていた。

「あぁ……わりぃわりぃ! 興奮しちまってな! よし、特別に講義してやるよ。ハンターのことや心得やら、全部な!」

 職員は、自分の早とちりを認め、勢いのままに指導役を買って出た。その顔には、Sランクの新人を教育できるという喜びと使命感がにじみ出ていた。

「はぁ……ありがとうございます……」

 そらは、疲れたような溜息と共に礼を言った。どうせ逃げられないのなら、大人しく話を聞くしかないという諦めが込められていた。

「自己紹介がまだだったな。俺はこのギルドのギルマスだ。よろしくな」

 彼はそう名乗ると、その言葉の重みに、女の子たちは『ギルマス』と聞き少し緊張した様子でうつむきながら返事をする。その小さな声には、畏敬の念が込められていた。

「よろしくお願いします……」

 ギルマスは腕を組んで、少し厳しい声で続けた。その眼差しは真剣で、パーティの将来を案じているようだった。

「お前らのパーティはバランスが良くない。ランクもバラバラだし、前衛がいない。詠唱中に攻撃されたら終わりだぞ。こっちで推薦できる人物を加える気はないか?」

……詠唱なんて必要ないし。

 そらは、ギルマスの言葉に内心で反論した。

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